物理

得点分布

合格者平均点・問題難易度

 合格者平均点が71.5点/125点(n=282人)であり、例年より明らかに低かったといえます。これは、ほとんどの受験生にとって、力学が見たことのない題材であり、手がつけにくかったためでしょう。一方、力学以外の問題は標準的であったため、合格者の多くは力学以外で得点できた人だと考えられます。

とるべき点数・目指せる点数

  • 医学部医学科:最低90点
  • 薬学部:最低80点
  • 近年は数学の難化が著しいので、医学部医学科や薬学部志望なら物理を得点源にしたいところです。難しめの問題も完答して、100点を取りたいものです。
  • その他の学部では75点くらいが基準。物理が苦手でも50点くらいは必要そうです。逆に、物理が得意な人は100点越えや満点近くも十分目指せます。
  • 九大物理は大問の前半に典型問題が多く、後半にひねりのある問題が多いです。75点をとるには、典型問題を落とさずとり、そこからさらに難しい問題をいくつか解ける必要があります。苦手な人も典型問題で必要な点を集めましょう。

化学

得点分布

合格者平均点・問題難易度

 高校生の知識では解答しづらい小問がいくつかありましたが、それ以外は標準的な難易度でした。結果として、合格者平均点は76.6点/125点(n=333人)であり、例年に比べて少し低いと考えられます。

とるべき点数・目指せる点数

  • 医学部医学科:最低90点
  • 薬学部:最低80点
  • 比較的得点しやすい科目なので、医学部医学科や薬学部(特に臨床薬学科)に合格するためには、物理と同様、得点源にしたい科目です。
  • その他の学部では75点くらいが基準。化学が苦手でも50点は取る必要がありそうです。逆に、得意な人は100点越えも十分目指せます。
  • 九大化学は、同じ大問の中に、標準問題とやや難しめの問題が混在しています(問3より問4が簡単みたいなこともあります)。標準問題をしっかりと正解し、さらに難しめの問題で+αの点数を取れると、75点に手が届くと考えられます。

生物

得点分布

合格者平均点・問題難易度

 明らかに易化。記述量は多かったものの、難しい思考問題が出題されませんでした。合格者平均点も91.5点/125点(n=75人)と高くなりました。

とるべき点数・目指せる点数

  • 論述問題が多いため、例年であれば100点越えは大変です。生物がかなり得意な人でも100点まで、一般的には75〜90点を目標にすると良いです。
  • 薬学部を生物で受験する人は90点以上が目標。
  • 論述問題の採点は、データから推察するに、あまり厳しくないと考えられます。