英語
Q. 英単語がなかなか覚えられません。コツってありますか?
A. コツは2つ。一つは「接触回数を増やす」。もう一つは「語素分解」。
接触回数を増やすことについては冊子のQ&Aでも触れましたが、暗記をするときは、同じ範囲の勉強を何度も繰り返す必要があります(なんとも面白味のない回答ですが……)。
人間の脳は、何度も繰り返し思い出したことを覚えていく性質があります。逆に、1度しか出会わなかったものは、よっぽどインパクトが強くない限りは、基本的には忘れ去ります。ですから、「1日に20個ずつ、5日で100個の単語を覚えよう」と頑張っても、3日目くらいには、初日に覚えたはずの20個の大半を思い出せないのです。
残念ながら、「単語を覚えられない」と相談にくる高校生のほとんどが、単純な接触回数が足らないままです。ですから、まずそこをやってごらんなさい、と促すことになるわけです。
でも、もうちょっと暗記テクニック的なものも、正直欲しいですよね。
そこでもう一つのコツ、「語素分解」です。
語素分解とは、1つの英単語を複数のパーツに分解することです。次の図のように、それぞれのパーツが持つ意味から、単語の意味を合成して覚えると、忘れにくいし、知らない単語の意味も推測しやすくなります。

詳しく知りたい人は『英単語の語源図鑑』(かんき出版)がオススメ。イラストも多くて、眺めているだけでも印象に残りそうです。高校に入ってから単語が覚えづらくて大変、という人は早めのうちからぜひ活用してください。英語好きの人にはもちろんですが、「単純暗記は苦手だけど、法則性があるものは好き」という人にも、わりと相性の良い勉強法だと思います。
Q. 英作文対策ってどうしたらいいですか?
A. まずは現状分析をしましょう。英作文を書くときに、次のどの部分に問題を抱えていますか?
① 何を書くか、アイデアを出す
② アイデアを、英作文の型にはめて構成する
③ ②を英語に書き換える
①や②への対処が必要なら、『自由英作文の合格教室』(KADOKAWA)が助けになります。
③なら、書きたい内容を易しい日本語に言い換えて英語にする練習を積みましょう。日本語を英語にするときの基礎的な考え方を身につけるため、『ドラゴンイングリッシュ基本英文100』(講談社)のPART 1とPART 2を活用すると良さそうです。全範囲(PART 4まで)に挑んでもいいですが、そこまでとなると英語の得意な人向け(または、他の大学の受験を考えて和文英訳対策もしっかりしておきたい人向け)です。
また、英作文対策は添削が必須です。添削にAIを活用する方法についてはこちらのページをお読みください。
Q. おすすめの単語帳はありますか?
A. 自分が使いやすいと思うものならOK。ただし、浮気は厳禁!
基本的には学校指定の単語帳を使えばよく、九大対策のために新たに用意する必要はありません。
というのは、高2から高3で使う単語帳には、難関大入試に必要なレベルの語(5500 ~ 6000 語程度)がたいてい収録されているからです。
英語が得意な人は丸ごと一冊、苦手な人は 4500語レベルまでを完璧に仕上げれば十分です。
ちなみに、ここでいう「完璧」とは、問題を解くときに単語を見たら瞬時に意味を思い出せる状態を指します。
思い出すのにいちいち時間がかかっていては、まだまだ使い物になりません。
単語帳を途中であれこれ変えるのは厳禁。もし学校の単語帳が合わないなら、実物を見て「使いやすそう」と思える一冊を選んでやりこみましょう。
単語アプリは、単語学習を習慣化したり、日常的に音声を聞いたりできるという点では、特に優位性があります。目的に合わせて、うまく使いこなしたいですね。
▶︎▶︎▶︎ その他の科目については、冊子をご覧ください!
