英作文の添削にAIを使っても大丈夫?
ChatGPTなどの生成AI(LLM)に添削させるときは、次の2つが特に重要です。
- 最低限の文構造(いわゆる5文型)が正しい文になっている
- 的確なプロンプト(指示文)を与える
まず、1について。
AIは、与えられた英文の意味をもとに「正しそうな英文」を作り直そうとします。
しかし、もとの文の構文が大きく崩れていて文法的に成立していないと、AIは意図を誤って推測してしまい、本来言いたかった内容と違う英文に書き換えてしまう可能性があります。
このとき、添削案が「正しい英語」には見えるけれど、「自分の伝えたいこと」ではなくなってしまう、というズレが起きます。
文構造がある程度正しい英文になっていれば、こういったことは起きづらいのですが、もし不安であれば、自分の表現したい内容を日本語で補足しておくとよいでしょう。
次に、2について。
AIへの指示が具体的で詳しければ、自分の望むクオリティに近い添削案が返ってきます。
逆に、「これを添削してください」など、抽象的であいまいな指示だと、AIが「ネイティブが自然に書く文」に直そうとして、高校生にはレベルが高すぎる表現に変えてしまう可能性があります。
では、どれくらい詳細なプロンプトであればいいのでしょうか。下に例を挙げます。
〈プロンプト例〉 *そのままコピペして使えます!
以下は大学受験の英作文問題に対する解答です。
次の3点を中心に添削してください。
①文法・語法の誤りの指摘
②不自然な表現の指摘
③論理構成や展開の不具合の指摘
また、解答者の語彙力・文法力は高校生レベル(英検準2級〜2級程度)を想定してください。
したがって、添削案はこのレベルで再現可能な自然な表現にとどめてください(難語・難構文は避ける)。
最後に、
・誤りの修正理由(なぜそうなるか)
・全体の改善例(**語程度)
を示してください。
【問題】
(ここに課題文を入れる)
【解答】
(ここに英文を入れる)
(以上、プロンプト例おわり)
細かなところ(添削のポイントや解答者のレベルなど)は、自分に合わせてアレンジしてみてください!
