とある実行委員によると
模試のあとは、間違えた問題を中心に復習していました。
とくに意識していたのは、「次に解けるようにするための復習」です。
間違えた原因を分析して、知識の抜けや理解不足を埋めるようにしていました。その方が効率的に定着させられると思ったからです。
また、自分なりに“模試復習ノート”も作っていました。
間違えた問題を科目や分野ごとに整理し、どのあたりに弱点があるのかを判断できるようにしていました。
模試が返却される前に、自分の弱点を把握して修正できるようにしておくと、次の模試までに改善点を反映できます。
ただ復習するだけでなく、「自分の弱点を発見して、改善につなげる」ことを意識して取り組むようにしていました。
【児玉先生(九大研塾長)のコメント】
模試の復習というと、どうしても「間違えた問題を解き直す」ことで終わってしまう人が多いんです。
しかし本来、復習の目的は「次に解けるようにすること」なんですよ。
この人のように、間違えた問題をもとに原因を分析し、次の行動に結びつけるのは非常に理にかなった方法です。
それができている人は、すでに復習を「作業」ではなく、「改善のプロセス」として捉えていますね。
多くの受験生が「模試復習ノート」を作りますが、内容を分析して弱点を把握している人は意外と少ないんです。
「どの科目・分野で間違えたのか」を見える化するだけで、自分の勉強の優先順位が整理されます。
この分析ができると、模試が単なる点数の確認ではなく、「自分の勉強法を最適化するためのデータ」に変わるんです。
復習を効果的にするためには、次の3ステップを意識してみてください。
- できなかった問題を記録する
- なぜ間違えたのかを書く(知識不足・理解ミス・時間配分など)
- 次にどうすればできるかを書く(「公式を整理する」「類題を3問解く」など具体的に)
このように、“原因と対策まで書く復習”を続けると、ノートがそのまま自分専用の「弱点克服マニュアル」になります。
模試の復習を、単なる確認作業ではなく“学力設計の一部”として考えていくことが大切なんです。
